Украшение расстройство отключение http://livingflcl.evangelion-not-end.ru/novell_ddd.php | Participants
|
- Statistics
- Participants
- Translate into Russian
- Translation result
- 0% translated in draft.
If you do not want to register an account, you can sign in with OpenID.
Decoration Disorder Disconnection | Украшение расстройство отключение | |
骨の軋《きし》む、微《かす》かな音で目が覚めた。 | ||
夜半、目を覚ますと四肢の感覚を失っていた。 | В полночь я проснулся, все конечности (руки и ноги) онемели. | |
透明な蛹《さなぎ》に倣《なら》う。意識《じ ぶ ん》が手の平サイズの小人になって、脳の中に密閉されている。小人がどんなに手足を動かしたところで、眠る躯《からた》は動かせない。 | Подобно прозрачной куколке. Сознание в мозгу заперто, ладони стали как у мальчика. Руки и ноги двигались как у мальчика, спящее тело не могло пошевелиться. | |
唯一、左腕だけが閉じた意識と繋《つな》がっていた。脈打つ血潮を情報として感じ取る。一部分でしかないモノが、全体にとって変わっていく錯覚。左腕しか動かせない以上、石杖《いしづえ》所在《アリカ》という存在は左腕に凝縮される。 | Только левая рука была связана с запертым сознанием. Я уяснил информацию о биении пульса пролитой крови. Лишь одна часть как целое изменялась иллюзия. Кроме того что только левая рука не могла двигаться бытие "исизуэ-арика" конденсировалось левой рукой. | |
「―――、ぁ」 | ||
その左腕《ぜんしん》が、痛かった。 | ||
ゴリゴリという音が聞こえる。 | ||
全身が削られていく悪寒。 | ||
全体が咀嚼《そしゃく》されていく快感。 | ||
自分が、淡々と食われていく実感。 | ||
左腕《じ し ん》が消え去り、ようやく自由《じ ぶ ん》を取り戻す。暗闇で、まだハラハラと啜《すす》り音《ね》がする。毛布をはぐ。ベッドの上は一面の赤。鼻から下を真っ赤に染めた少女が、砕けたアゴで微笑《ほほえ 》んでいた。 | ||
「―――だって、お兄ちゃん苦しいでしょう?」 | ||
少女は、何かよくないモノに憑《つ》かれている。 | ||
ペロリと平らげられた左腕。痛みもなく、噛痕《かみあと》もない。少女は砕けたアゴで断面を舐《な》める。喪われた者、大きな隙間《すきま 》を埋めるように。 | ||
それは骨の軋む幽《しず》かな夜。 | ||
花開くような、美しい命の音。 | ||
[#地付き]―――junk the eater. | ||
[#改ページ] | ||
0/ | ||
思い出した。これは夏の終わり、監獄みたいな病院からようやく退院して、大学に復学すべきか真剣に悩んでいた頃の話だ。 | ||
俺はそれなりに顔見知りのご近所さん、木崎《き ざき》さん宅にお邪魔していた。日の沈んだ夜の七時。呼び鈴も押さず挨拶《あいさつ》もなしで、玄関から忍び込んだのだ。いや、ホントは窓でも叩き割るつもりだったのだが、玄関に鍵はかかってなかったのである。無用心め。こうなると誰が見たってガキのコソ泥だが、困った事に本筋において間違えていない。ちょうど一ヶ月前の九月九日。この夜、俺は確かに金銭目当てで強盗まがいの不法侵入をしたのである。 | ||
なんでも、支倉坂《し くらざか》で一家心中があったらしい。 | ||
報せを受けたのはもよりの交番のお巡《まわ》りさん。朝一番で木崎家の旦那から電話があったんだそうだ。 | ||
「昨夜、親子仲良く三人で首を絞めて自殺した。このままだと近所の方々に迷惑をかけるから、出来るだけ早く片付けにきてほしい」 | ||
性質《たち》の悪い冗談だ。が、不幸な事に連絡を受けた巡査はどのあたりが笑点なのか気付くセンスがなく、真っ正直に木崎宅に向かい、玉砕。それきり消息を絶ってしまった。昼過ぎになって相棒を捜しにいったお巡りさんも同上。支倉坂二丁目の交番は半日ももぬけのカラで、異状は警察署が知るより早くニュースとして伝播《でんぱ 》した。といってもローカルなネタなんで電波に乗る事はなく、あくまで近隣住民たちの噂話《うわさばなし》としてである。あらやだ、木崎さん家にお巡りさんが入ったきりでてきませんわよオホホ、ところでどうして昨日っから閉めっきりなのかしらねオホホホホ。細かいんだかズボラなんだか分からねえ奥様たちである。 | ||
そんな感じの噂話がご町内をゆっくりと潜航し、耳の早い物好きたちに知れ渡ったのが午後二時過ぎ。物好きたちは俺にもネタのお裾分《すそわ 》けをしてくれたようで、昼間のうちに電話があったようだ。無駄話の内容なんさ覚えちゃいないが、着歴にはきっちり時間が記されている。 | ||
ただいま午後六時四十分、日が沈む前にあった電話は二件、ツラヌイミハヤとカリョウカイエ。ツラヌイはどうでもいいとして、カイエの方は問題だ。携帯電話は大好きだが電話という行為は大嫌い、という変わり者が連絡してきただけで不吉である。 | ||
午後七時前。日が沈みきった後、三度目の電話があった。相手は非通知。間を取ってから電話に出る。話はこれ以上ないほど簡潔だった。男は木崎と名乗り、自宅の住所をロにして、 | ||
<CENTER>「申し訳ない。つかれたので払ってほしい」</CENTER> | ||
そんな、本気で申し訳ねー台詞で電話を切った。 | ||
うっちゃって二度寝したかったが、無視できない理由が三つもある。 | ||
一つめ、机には大量のメモ用紙。カイエからの忠告だろう、今日一日の木崎家一家心中の顛末《てんまつ》がメモってある。二つめ、いま聞いた木崎さん家の住所。支倉坂二丁目四ノ七って、うちの三軒隣《さんげんどな》りじゃねえかクソ。で、最後の三つめ。間の悪いコトに、今日はカイエの義手を借りっぱなしだった。お膳立ては完壁だ。うまくいけばマトさんから金一封がでるかもしれない。犯人逮捕に協力した一般人に金が振り込まれた、なんて話はてんで聞いた事がないが、それでも今後の扱いが少しは優しくなるかもと希望を抱いてみる。よし行こう。ザッと計算して期待値が労働値を上回りました。出かける前に一通りメモをチェックすると、ことさら重要そうに『目を見ると死ぬ』と赤ペンで書かれていた。 |
